ページ目次
WordPressもPHP7を推奨
WordPressもバージョン4.8(最新版は4.8.2。2017年10月2日現在)からPHP7を推奨しており、本格的にPHP7が導入が進んでいる今日この頃。
私も管理しているVPSサーバにPHP7をインストールすることにしました。
以前のバージョンは破棄
それまで稼働していたPHP5.6を残しつつ、とも考えたのですが、運用上特に問題もなさそうなので5.6は残さないことにしました。
サーバーの環境はCentOS6です。
レポジトリを指定して上書きインストール
レポジトリはまあ登録されているでしょう。さくらのVPSは最初から登録されてるはずです、確か、いや多分。。
WordPressに必要なPHPモジュールも一緒にインストール
# yum install -y --enablerepo=remi,remi-php71 php php-mysql php-mbstring php-xml php-gd php-fpm
と、その前に。
設定ファイルをバックアップしておく
念のため、PHP本体の設定ファイルである「php.ini」と、NginxでPHPを動かす際に必要不可欠なPHP-FPM(参考:【過去記事】WordPressをFascCGI Cacheで爆速仕様にする際の注意点【Nginxインストール編】)の設定ファイル「www .conf」をコピーしてどこかのディレクトリに一時保存しておきましょう。
さくらのVPSであれば、それぞれのパスは、
/etc/php.ini
/etc/php-fpm.d/www.conf
だと思います。
これで準備万端。先程のyumコマンドを叩き、PHP7がインストールされ…あれ、、されない!
「問題を回避するために-skip-brokenを用いることができません」と、エラーメッセージが表示される
と、メッセージが出てインストールが中断されました。要求しているphp-commonというパッケージのバージョンと利用可能なバージョンがうんぬんかんぬん…と、いうようなメッセージも見えます。
これは依存関係でコンフリクトが起こっているんだってさ!
まずインストールされているPHPを削除
コンフリクトを起こさないようにするにはどうすればいいか。
それは簡単。どっちかを失くしちゃえばいいのよ!
と、いうことで、PHP7をインストールする前に現在使用しているバージョン(PHP5.6)周りのモジュールをさくっと削除します。
# yum remove -y php-*
さようなら。それからPHP7さんを招き入れます。先程のコマンドを叩きます。
# yum install -y --enablerepo=remi,remi-php71 php php-mysql php-mbstring php-xml php-gd php-fpm
今回は問題なくインストールできました。あとは起動設定諸々です。
設定ファイルの編集忘れずに!
まず初期インストールなのでPHP-FPMの起動設定をしておきます。
# chkconfig php-fpm on
php.iniが初期化されてますので、設定し直します。基本的には以前のバージョンと同じです。
date.timezone = "Asia/Tokyo"
default_charset = "UTF-8"
mbstring.language = Japanese
Nginxを利用している場合はPHP-FPMの設定も行います。ここも以前のバージョンと変わっていません。
user = nginx
group = nginx
listen = 【Nginxの設定ファイルに記したソケットへのパス】
listen.owner = nginx
listen.group = nginx
listen.mode = 0660
【過去記事】WordPressをFastCGI Cacheで爆速仕様にする際の注意点【Nginx設定編】
設定ができたらNginxとPHP-FPMを再起動して完了。
# service nginx restart
# servive php-fpm restart
無事PHP7にアップデートできました。運用中のWordPressサイトも問題なく稼働していました。よかったよかった。
ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方
中島能和 (著)
¥2,894